岩井さんの映像の中にいる綾野剛を見たくて(そんなの美しいに決まってる)、やっと見てきました。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」

何が起こるかわからない怖さがあり、
人の温かさ、優しさを感じてホッとしたり、
心が震えて泣けてくる。でもまた狂気が襲ってくる、
感情がジェットコースター状態で見終わった後も余韻がすごかった。

そして、ところどころに、クスリと思わず声を出して笑ってしまうような
岩井さんのお茶目なところがちりばめられていて、ほっこり。

買い物も、恋人探しも、人とのつながりを維持することも、ネットで出来る

結婚式に出席する親族もお金を出せばレンタルできる

欲しい幸せが簡単に手に入ってしまう、
今までは買えなかったようなものまでお金を払えば手に入ってしまう時代だけど、

幸せになりたい と思って手に入れたものって、本当に幸せなものなのだろうか

簡単に手に入ること は幸せなことなのだろうか

幸せは求めるのではなく気づくものという、今までも散々映画や小説で語られてきたことだけど、それを現代にぴったりしっくりくる角度や描写で心にチクチクとくるセリフで、語りかけてくる映画

ロマンチックな出会いでなくても、ネットで出会ったとしても幸せな結婚はできるのかもしれない
手に入れる方法は違えど、同じく幸せになれるのかもしれないけど

だけどやっぱり、簡単に手に入れてしまったものは粗末にもしやすい

いや、むしろ、手に入れる方法はなんだってよくて、
どんなことにどんな幸せを感じられるかは自分の心次第だよね。。

思うような仕事には就けないけど、ネットで彼氏を見つけ、典型的な結婚式をあげ、不自由ない新婚生活を始める
不器用でモタつきながらも、幸せになりたい、幸せのテンプレート通りの人生を歩もうと自分なりに道を探し、進む女の子と、

世の中に散らばっている幸せを敏感に感じとりすぎてしまい、「幸せの限界」を感じると自分は壊れてしまうから、幸せはお金で買ったほうが楽だと言う女の子、

二人のシーンが本当に印象的なものばかりでした。

特に好きなのは二人が新宿のカラオケバーみたいなところで歌うシーン
心が通じる瞬間ってこういう瞬間で、すごく嬉しい気持ちが伝わってくる。

岩井さんの映画ってどうしてこうなんだろうって思うのは、
役者さんが演技をしていないみたいに見える所。

脇役の何気ない人物のセリフの言い回しなんて、素なのかと思う。
素人なのかと思う自然さ。

現実だとそういう言い方するよね、そういう瞬間ってちょっと笑ったりするよね、

という何気ない細かい描写で、生活感、リアリティを感じさせる。

そういう演出をしているのかな…だとしても役者さんにどうニュアンスを伝えているんだろう。

綾野剛だって黒木華ちゃんだって他の作品を何度も見ているけど、
他で見た同じ演技とは思えない。

もちろん役者さんの実力がすごいっていうのもあるけど、
ちゃんと“岩井作品の演技”になっているのはやっぱり岩井さんの演出なんだろうな
それくらい岩井さんの作品に出てくる役者さんの演技って独特で不思議。
それが岩井マジックと言われるものの一つなんだろうな

今回特にそれを感じたのは、
結婚式の代行家族で飲んだ後、別れるシーン。
厳密には現実で体験したことないシーンではあるけれど、
なんだかすっごくリアル。

あと、綾野剛が引越し祝いといって粗大ごみの家具を黒木華ちゃんの新居に持ってきたシーンとか、とにかく綾野剛がいつもの“演技してる綾野剛”じゃなくて素の綾野剛なの?ってくらいナチュラル。
ナチュラル な、演技なんだとしたら(多分わざとそうしてるんだと思うけど)すごい。

あと綾野剛好きとしてはすごくセクシーだと思ったシーンが、
チョコレートをくれるシーン。

「僕が本気を出したら1時間もあれば皆川さんを落とすことできますよ
でもそれは僕が落とすんじゃない、皆川さんが落ちるんです。
その気があるから落ちるんです。」

向かい合ったソファで、ハハハと笑いながらそう言ったあと、
それではもう一つチョコレートあげます(ニコ)と言って、自分の横にチョコを取りに来た黒木華ちゃんに、

「気付きます?この距離。
あなたが詰めたんですよ。(真顔)」

っておい。

もーそんなん落ちる。ええ、その気があるから落ちますよわたしは。(チョロイ)

この映画、3時間という長丁場のため、DVDを買って何気なく見るにはあまり向かないかもしれないけど、
何年かに1度、ちゃんと見て、その時感じる事を大切にしたり、忘れていたことを気付かせてもらったりしたいなと思う。

テンプレ通りの人生でないと、人と同じ幸せでないと不安になったり、
自分の描く幸せや未来がすんなり訪れないことにやきもきしたりする時、
ぜひ見てみてください。

周りの人たちが持っている“幸せ”が果たして自分にとっても幸せなものになりうるのか。

同じでないと不安かもしれないけど、
傍から見てそれと同じものを手に入れたとしても、それで満たされるとは限らない。

リアリティとファンタジーが絶妙なバランスで、

少しだけ現実逃避させながら、ザワつく気持ちを整えてくれる、

そんな映画だと思います。

あーそれにしても、黒木華ちゃんの声になりたい。

黒木華ちゃんは敬語が本当に似合う。

リップヴァンウィンクルの花嫁 [ 岩井俊二 ]
価格:1512円(税込、送料無料)


/wp-content/uploads/2016/05/IMG_0896.jpg/wp-content/uploads/2016/05/IMG_0896-150x150.jpgリコ恋愛考察岩井さんの映像の中にいる綾野剛を見たくて(そんなの美しいに決まってる)、やっと見てきました。 「リップヴァンウィンクルの花嫁」 何が起こるかわからない怖さがあり、 人の温かさ、優しさを感じてホッとしたり、 心が震えて泣けてくる。でもまた狂気が襲ってくる、 感情がジェットコースター状態で見終わった後も余韻がすごかった。 そして、ところどころに、クスリと思わず声を出して笑ってしまうような 岩井さんのお茶目なところがちりばめられていて、ほっこり。 買い物も、恋人探しも、人とのつながりを維持することも、ネットで出来る 結婚式に出席する親族もお金を出せばレンタルできる 欲しい幸せが簡単に手に入ってしまう、 今までは買えなかったようなものまでお金を払えば手に入ってしまう時代だけど、 幸せになりたい と思って手に入れたものって、本当に幸せなものなのだろうか 簡単に手に入ること は幸せなことなのだろうか 幸せは求めるのではなく気づくものという、今までも散々映画や小説で語られてきたことだけど、それを現代にぴったりしっくりくる角度や描写で心にチクチクとくるセリフで、語りかけてくる映画 ロマンチックな出会いでなくても、ネットで出会ったとしても幸せな結婚はできるのかもしれない 手に入れる方法は違えど、同じく幸せになれるのかもしれないけど だけどやっぱり、簡単に手に入れてしまったものは粗末にもしやすい いや、むしろ、手に入れる方法はなんだってよくて、 どんなことにどんな幸せを感じられるかは自分の心次第だよね。。 思うような仕事には就けないけど、ネットで彼氏を見つけ、典型的な結婚式をあげ、不自由ない新婚生活を始める 不器用でモタつきながらも、幸せになりたい、幸せのテンプレート通りの人生を歩もうと自分なりに道を探し、進む女の子と、 世の中に散らばっている幸せを敏感に感じとりすぎてしまい、「幸せの限界」を感じると自分は壊れてしまうから、幸せはお金で買ったほうが楽だと言う女の子、 二人のシーンが本当に印象的なものばかりでした。 特に好きなのは二人が新宿のカラオケバーみたいなところで歌うシーン 心が通じる瞬間ってこういう瞬間で、すごく嬉しい気持ちが伝わってくる。 岩井さんの映画ってどうしてこうなんだろうって思うのは、 役者さんが演技をしていないみたいに見える所。 脇役の何気ない人物のセリフの言い回しなんて、素なのかと思う。 素人なのかと思う自然さ。 現実だとそういう言い方するよね、そういう瞬間ってちょっと笑ったりするよね、 という何気ない細かい描写で、生活感、リアリティを感じさせる。 そういう演出をしているのかな…だとしても役者さんにどうニュアンスを伝えているんだろう。 綾野剛だって黒木華ちゃんだって他の作品を何度も見ているけど、 他で見た同じ演技とは思えない。 もちろん役者さんの実力がすごいっていうのもあるけど、 ちゃんと“岩井作品の演技”になっているのはやっぱり岩井さんの演出なんだろうな それくらい岩井さんの作品に出てくる役者さんの演技って独特で不思議。 それが岩井マジックと言われるものの一つなんだろうな 今回特にそれを感じたのは、 結婚式の代行家族で飲んだ後、別れるシーン。 厳密には現実で体験したことないシーンではあるけれど、 なんだかすっごくリアル。 あと、綾野剛が引越し祝いといって粗大ごみの家具を黒木華ちゃんの新居に持ってきたシーンとか、とにかく綾野剛がいつもの“演技してる綾野剛”じゃなくて素の綾野剛なの?ってくらいナチュラル。 ナチュラル な、演技なんだとしたら(多分わざとそうしてるんだと思うけど)すごい。 あと綾野剛好きとしてはすごくセクシーだと思ったシーンが、 チョコレートをくれるシーン。 「僕が本気を出したら1時間もあれば皆川さんを落とすことできますよ でもそれは僕が落とすんじゃない、皆川さんが落ちるんです。 その気があるから落ちるんです。」 向かい合ったソファで、ハハハと笑いながらそう言ったあと、 それではもう一つチョコレートあげます(ニコ)と言って、自分の横にチョコを取りに来た黒木華ちゃんに、 「気付きます?この距離。 あなたが詰めたんですよ。(真顔)」 っておい。 もーそんなん落ちる。ええ、その気があるから落ちますよわたしは。(チョロイ) この映画、3時間という長丁場のため、DVDを買って何気なく見るにはあまり向かないかもしれないけど、 何年かに1度、ちゃんと見て、その時感じる事を大切にしたり、忘れていたことを気付かせてもらったりしたいなと思う。 テンプレ通りの人生でないと、人と同じ幸せでないと不安になったり、 自分の描く幸せや未来がすんなり訪れないことにやきもきしたりする時、 ぜひ見てみてください。 周りの人たちが持っている“幸せ”が果たして自分にとっても幸せなものになりうるのか。 同じでないと不安かもしれないけど、 傍から見てそれと同じものを手に入れたとしても、それで満たされるとは限らない。 リアリティとファンタジーが絶妙なバランスで、 少しだけ現実逃避させながら、ザワつく気持ちを整えてくれる、 そんな映画だと思います。 あーそれにしても、黒木華ちゃんの声になりたい。 黒木華ちゃんは敬語が本当に似合う。 リップヴァンウィンクルの花嫁 価格:1512円(税込、送料無料)生活や趣味、仕事に役立つ確かな情報をその道の専門家(エキスパート)が発信しています。
リコ

リコ について

湘南生まれ。結婚3年目都内在住。 とにかく人の恋路が気になって仕方ない頭の中がSEX AND THE CITYなアラサーOL。好きなものは、飲酒・恋バナ・いわゆるサブカル。恋愛絡みの学びや発見、ふつうの毎日がちょっとウキウキするような情報を発信していきたいです!

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